身寄りのないおひとりさまが終活をするメリットと具体的な方法
昨今、「終活」という言葉を耳にする機会が増えているかと思われます。
「終活」とは、自分の人生の最期に備えるための活動を指します。
この「終活」については、家族と疎遠であるなどの理由により身寄りのない方も行ったほうがよいものといえます。
本稿では、身寄りのないおひとり様が終活をするメリットと具体的な方法について解説します。
身寄りのないおひとりさまが終活をするメリット
①孤独死を防げる可能性があること
終活をすることで、孤独死をしてしまった場合に、誰にも気づいてもらえないという事態を防ぐことができます。
少子高齢化社会の日本では、孤独死をしてしまうご高齢の方の人数は増加傾向にあります。
このような現状に対してご不安がある方は、終活をするメリットがあるといえます。
②自分の死後の手続き等を希望通りにできること
終活をすることで、自分の希望した人に自分の財産を相続させることができたり、自分の葬儀や埋葬を希望通りに行うことができたりするなど、自分が望まない形で死後の手続きなどが行われることを防ぐことができます。
③親族や周辺住民に迷惑がかかるのを防ぐことができること
これは、①とも関連します。
孤独死をしてしまうことで誰にも発見されず、結果として異臭騒ぎや害虫の発生などを起こして、周辺住民に迷惑がかかることがあります。
また、疎遠だった親族に突然訃報が伝えられ、葬儀や遺品整理などに追われることになり、迷惑がかかることもあります。
終活をすることで、このようなリスク防止につながるといえます。
終活の具体的な方法
終活として行った方がいいことはいくつかありますが、今回は4つに絞って解説します。
①遺言書の作成
まず、自分の希望通りに財産を相続させたいと考えている方は、遺言書を作成する必要があります。
終活では、エンディングノートの作成も行った方がよいといえますが、エンディングノートには財産の権利を移転する法的効力はないため、法的効力を有する遺言書を作成することによりご自分の財産の相続を確実に行う必要があります。
②見守りサービスなどの各種サービスの利用
孤独死を防ぐためには、見守りサービスなどを利用する方法が考えられます。
見守りサービスは、社会福祉法人や介護施設などの様々な団体が提供しているため、ご自分に合った団体のサービスを利用しましょう。
また、身寄りのない方は、身元保証人がいないために介護施設への入所や病院への入院ができない可能性があります。
こうした事態を避けるためにも、身元保証サービスを利用することで、身元保証人を引き受けてもらうことができます。
③死後事務委任契約
死後事務委任契約とは、第三者に対して、死亡した後の葬儀や埋葬、公共サービスなどの解約手続きなど各種手続きの事務を委任するものです。
上記の契約をしておくことにより、疎遠の親族等に迷惑がかかることを防ぐことができます。
④任意後見契約
任意後見契約は、認知症などにより本人の意思能力が減退・喪失する前に、予め自分の財産管理や身上監護について後見監督人を選任し、その者に管理・監護を任せる契約をいいます。
任意後見契約では、契約の相手方が後見監督人となるため、法定後見制度とは異なり、予め信頼関係のある者を後見監督人にすることができる点で、メリットがあります。
終活に関するお悩みは司法書士法人アンドリーガルまでご相談ください
司法書士法人アンドリーガルでは、終活に関するご相談を承っております。
以上のように、身寄りのないおひとりさまでも終活をするメリットは数多くあります。
終活に関してお悩みの方は、お気軽に司法書士法人アンドリーガルまでご相談ください。
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上田 浩司Hiroshi Ueda / 札幌司法書士会
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- 経歴
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1978年11月29日生まれ。北海道苫小牧市出身。
苫小牧工業高等学校卒業。
平成20年、行政書士資格、平成23年に、司法書士資格を取得。司法書士法人アンドリーガルの代表として、様々な法律手続き・法律相談に対応する。
事務所概要
Office Overview
名称 | 司法書士法人アンドリーガル |
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